美濃手すき和紙職人 家田 美奈子
美濃和紙をプロの方々の目線で素材として使ってほしい
プレーンな紙を漉くことが多いですが、昔、日本画をやっていたこともあり、少し色(日本画の顔料)を着けたりもしています。けれど、結局、プレーンな白い紙が一番美しいんだなというところにいきつきます。美濃和紙は、陽の光に透かしたときの繊維の流れが綺麗で、障子とか灯りとかに使われていると本当に美しいと思います。
和紙に触れていただく機会をつくる意味も込めて、祝儀袋などの小物も作ったりもしています。美濃和紙を様々なプロの方々の目線で色々な商品の素材としても使っていただけるといいなと思っています。
美濃手すき和紙工房 Corsoyard
手すき和紙に必然を持たせるために
当工房で何年も前から女性に使っていただけるようなアクセサリー商品の開発はしていたんですが、時を同じくしてカミノシゴトからも、そうした商品のラインナップがあるといいねという話しも出てきていたので、そこから「折り紙ジュエリー」を展開していきました。
元々、手すき和紙そのものは生活必需品で、昔は日本中、書くものや建築素材(障子や壁紙)にしても全て手すきの紙でしたが、いまは、手すき和紙に“必然”というものがなくなってしまった時代で、新しく紙を使いたいと思っていただけること、多くの方の手に手すき和紙が届けられるようにと考えています。